共同通信の7日付報道によると、日本の国立公文書館(東京)は第2次大戦中に日本軍がインドネシアの捕虜収容所からオランダ人女性約35人を慰安婦として強制連行したとの記載がある公的資料を市民団体に開示した。慰安婦問題への軍の関与を認めた河野官房長官談話(1993年)の基となる資料で、その存在と概要は知られていたが、詳細な内容が公開されるのは初めてだ。
日本法務省によると、資料には1949年までにオランダ側による臨時軍法会議(BC級戦犯法廷)で日本軍の中将や少佐ら将校5人および民間人4人を強姦罪などで有罪とした起訴状、判決文など裁判記録に加え、裁判後に将校に対して行った聞き取り調査の記録も含まれる。
報道によると資料は計530枚で、法務省がこれを要約したものが河野談話作成時の資料の1つとなった。原資料は1999年に法務省から公文書館に移管され、9月下旬に神戸市の市民団体の請求を受けて開示された。
元陸軍中将の判決文などの記録は、1944年に日本軍将校の命令の下、ジャワ島スマラン州に収容されていたオランダ人女性が州内4カ所の慰安所に連行され、脅された後に売春させられたことをはっきりと示している。
今年9月のメディアの報道によると、欧州の著名な慰安婦被害者支援活動家、オランダ人のマルガリータ・ハマーさんが会った慰安婦被害者は日本軍に強制連行されたと1人残らず証言した。また、日本が過去の歴史を否定していることに、オランダの慰安婦被害者は極めて大きな悲しみを覚え、日本が正式な謝罪と法的補償を行わないことに怒りを表明している。1941年にインドネシアで生まれたハマーさんも、両親と共に強制収容所に監禁された経験を持つ。ハマーさんは1994年に日本被害補償基金に加入し、慰安婦関連活動に身を投じた。また、オランダ人慰安婦被害者の記録を収録した『Geknakte Bloem(折られた花)』を出版した。ハマーさんは「安倍晋三氏は2007年に慰安婦は強制連行ではなかったと述べて後に謝罪したが、今また同じ過ちを犯し始めている」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月8日