中国の李克強総理は10月11日から13日にかけてタイを公式訪問した。訪問中、李総理は「中国とタイは親戚も同然」と繰り返し表明した。この表現は両国の伝統的友情を代表する、両国関係の真実の描写だ。そして李総理の今回の訪問によって中国・タイ関係が「親戚同士がさらに縁組みもする」ことになるのは確実だ。(文:蘇暁暉・中国国際問題研究所国際戦略研究部副主任。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中国とタイはアップグレード版の「親戚づきあい」を迎えている。「中国とタイは親戚も同然」は両国関係のレベルに表れている。1975年の国交樹立以来、両国関係は健全に発展し続けてきた。2012年の包括的・戦略的協力パートナーシップ構築によって中国・タイ関係は新たな発展段階に入った。李総理の今回の訪問中、両国は「中国・タイ関係発展長期計画」を発表。包括的・戦略的パートナーシップを具体化するため、政治、経済、安全保障、コネクティビティ、文化、教育、エネルギー、海洋など各面で両国協力強化のデザインを示した。
政府が良好な関係を発展させると同時に、両国民も深く厚い友情を築いている。両国間の人的往来は2012年には延べ300万人近くに達した。中国映画『泰◆(◆は国がまえで上に「八」、下に「口」の下線なし)』は多くの中国人をタイ観光へと引きつけた。