中国は、東南アジア諸国を引き込むために日米と競っている。日米両国も東南アジア諸国との貿易協定の締結を進めている。米国は、アジアリバランス戦略の実施や自由貿易協定「環太平洋パートナーシップ協定」の交渉(同協定は中国を除外)など様々な手段をとっている。中国は経済的に優位な立場にあり、中国・ASEAN間の貿易は2002年から毎年22%増加。また、中国は2009年にASEAN最大の貿易相手国になった。そのほか、中国はインドネシア、マレーシアとの関係を「全面的な戦略パートナー関係」に引き上げ、習近平主席は両国と数億米ドル相当の貿易協定を締結した。ここから、中国は習近平主席が7カ月前に国家主席を引き継いだ際の承諾「新型の大国関係の構築」を履行していることがよくわかる。
しかし、強固な関係には相互信頼も必要であり、この面で中国には多くのやるべきことがある。現状を見ると、一部のASEAN加盟国は中国との更に密接な経済関係を望むと同時に、米国とも安全保障連盟を結成している。矛盾しているが、地域の安定維持を促すことができる。ASEANサミットは地域協力を強化する最もよいプラットフォームである。経済分野の協定と取引は中国とアジア太平洋地域の関係を更に緊密にすると同時に、紛争解決の方法を見出すことができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月17日