■習近平氏が国家主席に選出されるまでには40年余りかかった
大統領になるのは世界の多くの子ども達の夢だが、それを実現する道は国によって大きく異なる。この5分余りの動画は米国、英国、中国の国家指導者選出制度を紹介している。習主席の昇進過程を例に、中国指導者の選出過程を紹介するのが中心だ。
動画は公務員風の漫画キャラクターが一級一級昇進していく過程を明らかにしている。中国では幹部は各級に分かれている。通常はみな級の低い基層から始め、郷科、県処、庁局、省部と級を追って昇進する。省部級にたどり着くまでだけでも700万人余りの幹部の中で頭角を現わさなければならない。正部級幹部になれる確率はわずか1万4000分の1で、平均して少なくとも23年間を要する。
動画は「習主席は欧米のコミュニティに相当する中国の最基層から始め、県、市を経て福建省、浙江省、上海市などのトップを務めた後、国家副主席、そして党の総書記、国家主席になった。少なくとも16回の大きな異動を経験し、治めた地域の累計人口は1億5000万人を超え、40年余りをかけて全過程を歩んだ」と指摘。「2012年の第18回中国共産党大会で発足した新指導部は、一人一人がこうして階段を一段一段上って来たのだ。中央政治局常務委員7人が過去に勤務した地方で中国の版図の大部分を占める」「こうした選抜過程を通じて、党員は指導者になる前からすでに、ボトムアップ式に中国の国情と民情を全方位的に理解している」としている。