インドのシン首相が22日に北京入りし、3日間の日程で中国を公式訪問する。両国指導者は双方の懸念する重大な問題について議論するほか、新型の大国間関係構築の理念と実践について検討する機会も持つと見られる。両国首相の年内相互訪問は1954年以来となる。新華網が伝えた。
シン首相の訪中時、両国はインドの中国国民に対するビザ発給制限の緩和に関する覚書、および国境警備協力分野などの2国間協定に調印する。東アジアと南アジアをつなぐバングラデシュ・中国・インド・ミャンマー経済回廊構想も力強く後押しされる見通しだ。こうした具体的成果は、新時代の中印包括的・戦略的協力の深化に向けた強固な土台となる。
中国は一貫してインドとの関係発展を強く重視しており、両国指導者は国際的場でも会談を継続している。李総理が今年5月、初の外遊先にインドを選んだこと自体、中国外交におけるインドの重要な位置づけを物語っている。インドにとっても中国との接触や協力の強化は、基本国策と外交政策「ルック・イースト」に合致する。