長年の間、中国の戦略に対する米国の探りは、両岸関係を試験紙としていた。それが今ではどんどん、日本が中国に挑戦するのを黙認することで探りを入れるようになっている。近頃の安倍政権の挑発の激化は、長年の憂慮の大胆な表明に過ぎない。日本が米国のために中国に対して防備し、中国が第一列島線、第二列島線を越えるのを阻止する主役となる--。中国の戦略に対する日本の再三の探りは、長年来の米国の駒としてのやむを得なさとためらいを物語っている。
今日中国の直面する日本問題は、過去とは異なり、中国の戦略的意志と戦略的根気を試している。対日関係はわが国の発展の重要な戦略的好機の維持と活用を踏まえて考え、周辺外交に従うとともに、中米関係の大局に従わなければならない。中国の長期的目標は歴史的なアジアの大国から、世界的リーダー国にアップグレードすることである。日本は中国の台頭にとって大きなテストであり、障害物にもなれば、ブースターにもなるが、決して最終的なテストではない。日本の挑発を経験および鍛錬として、摩擦を動力に変え、試練をチャンスに変え、中華台頭の道統を完成すべきだ。
こうして、中国が日本を「いじめ」、米国と「覇権を争っている」との印象を世界の人々に与えないようにし、周辺国、米国、および国際社会の理解と支持を勝ち取ることが、中国のパブリック・ディプロマシーにとって差し迫った課題となる。日本との理にかない、勝算があり、節度がある長期間の闘争は、巧みな勝利を目指す他にない。これは米国が中米の新型の大国間関係をどの程度受け入れるかにも関わり、中国外交の全局にも関係する。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月30日