アナリストは、日本は会談の中で実質的な成果を得なかったとしている。まず、日本の中国けん制の意図が、空振りに終わった。朝日新聞は、「日本にとって同会談の主要目的は、ロシアとの関係強化による中国けん制だ。しかしロシアは日本の、会談により中国をけん制するという観点に、強い反発を示した」と分析した。モルグロフ外務次官は会談前に、中国けん制論を否定した。日本の出席者は、「日本側は中国に関する発言をしたが、ロシアからは相手にされなかった」と語った。
次に、北方領土(ロシア名・南千島群島)問題で、いかなる進展も得られなかった。日本は協力を強化し、関係を密接にすることで、北方四島問題の解決を促そうとした。しかしロシアは経済協力強化を優先し、領土交渉に触れようとしなかった。それから、ロシアは日米のミサイル迎撃システムの配備に対して、深刻な懸念を表明した。小野寺防衛相は、「これは日本国内の自衛に過ぎず、純粋な自衛の手段だ」と強調したが、ショイグ国防省は記者会見で、「これはアジア太平洋地域の戦略的バランスを損ねる可能性がある」と表明した。
凌氏は、「ロシアは、アジアにおける地位を高め、米国の日本に対する影響力を弱めるという、予定していた目的に達した」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月4日