日本側の艦艇が近距離で中国軍の動向への監視態勢を強化していることに対し、香港紙『文匯報』は2日、国際問題の専門家である王海運の見方として、中国軍は警告・厳重警告・駆逐・武力による駆逐の四つの方法で対応すると報じた。中国国防部はこの度、中国海軍の艦隊による演習を日本が妨害した事に対し、「日本が今後も身勝手な行動や挑発を繰り返すのであれば、日本の艦艇の行為は指揮官個人の独断に基づく命令ではなく、『衝突を引き起こしたい』という指導層の企みであることがはっきりしてくる」と公式に警告を発した。
王氏は「中国の軍艦が公海で軍事演習を実施するのは国際法に基づくものであり、加えて、中国は事前に演習を行う事を国際社会に公式文書で発表している。日本の軍艦や偵察機が強制的に無断で妨害を繰り返し、長時間留まる行為には、挑発する狙いがある」と説明し、「強制的に乱入することは挑発行為であり、危険な行為でもある。兵器の暴発を招くおそれも極めて大きく、武力衝突にもなりかねない」と指摘した。
王氏によると、日本の軍機が近距離で偵察を行うことは以前もあったものの、今回のように長時間にわたって中国海軍の演習海域での「行ったり来たり」を繰り返し、制止や警告を無視するの初めてである。日本のこのようなやりたい放題の行為を、中国が静観する事はなく、成すべき事は実行する。今後、日本側が再び中国の制止や警告を無視するのであれば、中国による武力での駆逐を日本が避難する事はできない。中国は駆逐や武力によって追い払うことで、日本の行為を阻止するだろう。王氏は「我々は日本が今後、どのような行動に出るのかを見る必要がある。中国が主動的に問題を引き起こす事は断じてないが、日本が主動的に挑発を行うのであれば、中国もそれに『お付き合いします』」と述べた。
王氏は「日本が独断的な行為に出れば、それは機会に乗じて衝突を引き起こすのが狙いである。その点を日本はきちんと認識するべきである。中国が最初の一発を撃つ事はなくとも、相手に二発目を撃たせる機会を与える事もない。中国の国家の尊厳と公海での安全性のいずれの点から考えても、中国は対応する策を講じる必要がある」と指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月5日