中国人民解放軍は中国近海の防空識別圏の画定を検討しており、関連諸国の軍機が同識別圏に入った場合、中国は効果的にこれを遮ることができるようになる。カナダ軍事誌「漢和ディフェンスレビュー」が伝えた。
同誌によると、米国と日本は近年、中国周辺における軍事飛行活動を増加させている。中国が自国の防空識別圏を画定した場合、中国は係争の存在する海域・空域での活動頻度を高め、行動の自由を拡大し、日本の防空識別圏に関する大々的な宣伝に対して、相殺の効果をもたらすことになる。
中国国防部は10月31日の定例記者会見で、中国軍が防空識別圏の画定を検討中という海外メディアの報道を否定しなかった。
2012年秋に釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題がエスカレートすると、防空識別圏は日本メディアが常々喧伝するホットなキーワードとなった。先月末、中国の多くの軍機が第一列島線を通過し、西太平洋の訓練に向かった。航空自衛隊はこれらの軍機が防空識別圏に入る可能性があることを理由に、軍機を派遣し近距離の追跡と撮影を実施した。これと類似した状況は、もはや日常茶飯事となっている。
中国、排他的経済水域を防空識別圏に?