中国は予想を上回る脅威的なスピードで原発技術市場に進出しており、原発の数で世界一になったほか、核ミサイルの発展に力を尽くしている。それでは「中国台頭」の全体戦略における核エネルギーの平和・軍事利用の間には、どのようなつながりが存在しているのだろうか。ボイス・オブ・ロシアが伝えた。
原発:今後の建設数は?
中国の平和的な核戦略は、自国の発電量の2%しか占めていない原発の発展を目的とする。中国の現在の主要エネルギー源は火力発電で、全体の80%以上を占めている。中国の新指導部は、「ブラックエネルギー」が環境を著しく汚染し、将来性がないことを理解しており、積極的に原発を発展させている。
中国は早くから、世界原発市場における競争に加わっていた。中国には、国内のウラン資源の不足という弱点がある。中国はカザフスタンやその他の国とのウラン開発と輸入、国内の新たなウラン鉱山の開発を積極的に推進することで、ウランの不足を補おうとしている。カザフスタンは2014年に、中国へのウラン燃料の輸出量を、2トンから200トンに拡大する予定だ。
輸入・輸出:コピー、国産、海外調達?
ロシア人専門家のアンドレイ氏は、「中国の現在の原発技術の輸出の潜在能力は、それほど高くないと判断できる。中国の提供する技術はすでに老朽化しており、現代の安全基準に合致しない。中国が最新型の第3世代原子炉を生産し、原子炉技術市場で米・仏・露の現実的な競争相手になるためには、約15年の時間が必要だ」と指摘した。
超大国の核政策:中国はいつ米露に追いつくか?
中国は世界の大国としての地位を手にすると、自国の戦略的核兵器の地位を高める客観的な必要性が出てきた。中国のそれは現在、米露という伝統的なリーダーに大きく遅れている。
中国の多くの専門家は、この遅れが「台頭戦略」における最も弱い部分であるとしており、同時に「将来的に米国と対抗し、衝突が発生することも避けられない」と指摘している。一部の極端な中国人専門家は、中国の戦略武器の水準は2020年に主要大国と肩を並べるほか、ロシアに代わり米国を戦略的にけん制する力になると考えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月7日