すべてのアジア諸国のうち、完全に独力で空母建造計画を進めているのは中国のみだ。インドは現在、ロシアの援助を必要としている。ロシアはインド海軍向けに空母「ヴィクラマーディティヤ」を建造し、さらにインド国産空母の建造を支援し、MiG-29K/KUB艦載機を提供している。韓国と日本は米海軍からの設備の輸入に依存している。軽空母を名実相伴う空母にすることを決定すれば、両国は米国に支援を求めるだろう。
これは中国の技術面の独立性を高め、中国人に誇りを与える。またアジア海軍軍拡競争が加速されれば、中国人は遅れを取る可能性がある。中国のライバルは十分な資金があれば、世界武器生産大国からすでに完成された設備と設計図を入手できる。中国が同水準の設備を開発するためには、多くの時間を費やさなければならない。
中国が保有する「遼寧艦」はカタパルトを搭載しておらず、J-15艦載戦闘機の離陸重量を大幅に制限している。ゆえに日韓両国の海軍がF-35Bを採用した場合、東アジアの海軍のパワーバランスは、中国に不利な側に傾く可能性がある。中国は建造中の2隻目の空母、未来の大型原子力空母に期待を寄せている。しかしそれらの建造には同じく長い時間が必要だが、ライバルは米国の新型設備を購入し中国に対抗できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月9日