日本の共同通信社は10日、中国空軍が領空の外側に「防空識別圏」を設定することを検討していると伝えた。設定されれば、日本が設けた防空識別圏と重なり合い、中日の戦闘機が東中国海の上空で対立する可能性は高まることになる。
毎日新聞によると、防空識別圏は一国が領空の外側に自主的に設定する空域で、一般的に公海上空に設定するため、理論的にはどの国の航空機も自由に行き来できる。しかし、敵側の航空機が同区域に進入し、自国の領空に向かっていることを確認した場合、設定した国は「領空を守る」ために戦闘機を緊急発進させて対応する。日本やベトナムなどはすでに東中国海と南中国海の上空にそれぞれ「防空識別圏」を設け、日本が東中国海に設定した「防空識別圏」は「日中中間線」を越えている。中国は釣魚島の領有権を主張しているため、中国がそれを基準に「防空識別圏」を設定すれば、日本の沖縄も含むことになる。
共同通信社は、中国軍の文書によると、空軍指揮学院の幹部は「防空識別圏」の早期設定を提案したと報道。毎日新聞によると、10月31日の中国国防部の記者会見で、楊宇軍報道官は中国が「防空識別圏」を設定するかについて、認めも否定もしなかった。楊宇軍報道官は、「航空兵部隊を含む中国の軍隊は強い警戒を保っており、各種の空中の安全への脅威に対し、相応の処置を適切にとっている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月12日