中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)がきょう閉幕する。会議前、世論が広く推測、討論していた中国改革の綱領的文書がまもなくお目見えする。これは習・李政権の施政綱領が初めて体系的に公開される。中国改革にとって窓口の時期にあたり、改革の全面的な深化の研究を使命とする今大会でどういった改革の総合的なロードマップが描かれるかに各界が期待している。
◇全会がきょう閉幕 「改革の全貌」が明らかに
中国共産党第18期三中全会は9日に北京で開幕し、12日に閉幕する。今回の会議は開催前、メディアや中国の人々は35年前の第11期三中全会と比較。後者は「中国改革開放の歴史の新時代」を開いたとみなされている。
慣例に従い、全会閉幕当夜、公報が発表される見通しだ。国家行政学院の汪玉凱教授は中国新聞網の記者に、この公報で今回の会議の全貌が紹介され、重点的に会議の主な精神が示され、改革の全体的な構想と方向性が明かされると説明。
中共中央党校の張希賢教授は、公報は全党、全社会に今会議の主な精神を報告するのを旨とし、特に何の問題を解決したか、会議全体に対する全面的な紹介がされると語る。
三中全会の文書で最も重要なのが「改革の全面的な深化に関する若干の重大な問題に関する中共中央の決定」だ。先月29日に開かれた中央政治局の会議で、これに対する見直しが行われ、第18期三中全会に提出、審議された。
「同決定は中国の次の改革の全面的な深化の綱領的文書で、今後の中国改革のロードマップが全面的に描かれる」と汪氏は紹介。今回の会議で中国改革の「2.0の時代」が開かれるかもしれないとの見方が広がっている。そうなれば、この「決定」は「2.0の時代」への総合方針となる。
◇関心にどう応えるか 「綱領的文書」に注目集まる