さらに大きな目玉が投資だ。2012年は「中国対英投資年」と言える。概算統計によると、2012年に中国が英国で行ったM&A(資本参加を含む)は10件で、総額は80億ドルに上った。これは2009-2011年の総額を上回り、強い模範作用とブレークスルー的意義を持つものが複数ある。これは実力ある中国企業が金融センターとしての英国の優位性を利用して英国で資金調達・上場を図り、世界の資本、情報、物流センターとしての英国の優位性を利用してM&Aのチャンスを積極的に探り、英国を欧州さらには世界市場開拓の跳躍台にできることを物語っている。中国・西側協力の先導者としての中英が、政治関係による曲折や妨害を受けていないことは、大変貴重だ。
第3に、グローバル協力の模範。大英帝国は真に全世界を治めた国だ。「米国人が何をするかを見るには、まず英国人が何を言うかを聞け」と言う。米英の特殊な関係および英国人のグローバルな知恵に鑑み、英国との協力は中国にとって欧州、英連邦、さらには世界に進出するための足がかりとなる。キャメロン首相は「一部の国はグローバル化にブロックを構築しているが、英国は自由貿易の始祖として、新たな、より高い水準のグローバル化に中国が参加することを積極的に支持する」と表明した。歴史的に英語が世界共通語となったことや、国際金融センターとしてのロンドンの優位性のために、英国は国際ルール、国際標準、大口商品の価格決定において極めて大きな影響力を持ち、次世代情報技術、先進材料、太陽光パネル産業、ハイテクサービスなどの分野で明らかな優勢にあり、中国にとっては新たなグローバル化競争に参加するうえで最良の協力パートナーの1つだ。
以前何が起きたかに関わらず、上述の3重の戦略効果に鑑み、中英協力は大勢の赴くところ、人心の向かうところだ。中英共に再びチャンスを逃して、後悔を残すべきではない。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月4日