中国公式訪問中のキャメロン英首相は訪中前、中国の高速鉄道に乗り、成都で火鍋(中国風しゃぶしゃぶ)を食べることを楽しみにしていると述べた。この生活感ある発言によって、普通の人々も今回の公式訪問に少なからず関心を抱いた。人民日報海外版が伝えた。
実は近年の外国首脳による訪中を振り返ると、公式日程以外に普通の観光客のような中国への関心を示すことがよくある。パブリック・ディプロマシーを長年研究する国家行政学院の于君教授によると、訪問国の国民から好感を得るために現在一般的な手法であり、「中国が好きだというメッセージを伝える」ものだ。
■各国首脳はいずれもグルメ
最近、キャメロン首相は中国のネットで「グルメ」の称号を冠せられたが、実は外国の首脳は中国の美食に夢中なことが少なくない。
オバマ米大統領は訪中時、見事な箸さばきを披露して、ネットでは中国料理を食べ慣れているようだとの声が上がった。シラク元仏大統領は2004年の訪中を前に四川料理が好きだと語り、中国でその望みをかなえた。バイデン米副大統領は訪中時、人気料理店にわざわざ足を運んだ。様々な料理を注文したが「米国産」はコーラ2本のみで、費用は一行5人で79元と「B級グルメ」を楽しんだ。ロシアのメドベージェフ首相は今年10月の訪中時、箏の演奏を聴きながら黄山毛峰茶を味わい、中国茶道を体験した。北京大学の張頤武教授は「市民から好感を得るには親しみやすさを演出する必要があり、文化や生活から入るのが一番手っ取り早い」と指摘した。