◇日本の右翼勢力は一握りではない
「日本の右翼勢力は一握りにすぎない」という説に関しても筆者は同意しかねる。多くの事実をみる限り、日本の政界全体がすでに右に傾いており、安倍政権を代表とする右翼勢力は侵略の歴史、軍備拡張をあからさまに否定しているが、日本社会の反対の声は小さい。しかも、侵略の歴史を否定し、隣国に強硬な態度を取るだけの勇気がある政治家や政党が日本では多くの票を獲得できる。中国に横柄な日本政府に対し、中国に友好的な人たちはあまりに微力だ。日本の健全なパワーはかなり萎縮し、右翼勢力を制約する力を失い、日本社会全体が右に傾いていることをこれらすべてが説明している。
◇「遠交近攻」が日本当局の哲学
日本は「遠くの親戚より近くの他人」という昔からの教えに共感しないだろう。逆に「遠交近攻」が彼らの哲学だ。そうした状況にあって中国は、政治、軍事、経済資源を活用するだけでなく、日本の右傾勢力の膨張を抑え、侵略の歴史を覆すことで「正常な国」になり、軍備拡張を通じて東アジアの強国になる道などあり得ないこと、そして米国の傍らで東アジアの「覇者」になることなど奇想天外にほかならないことを多くの日本人にわからせる必要がある。平和的発展および隣国と友好に付き合うことこそ日本にとって唯一の進むべき道だ。
日本に平和的発展の軌道を歩ませなければ、中日関係の真の安定と改善はなく、中日両国の長期的友好も実現しないことを中国人もはっきりと認識すべきだ。(中国中露関係史研究会副会長 王海運)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月7日