それでも、防空識別圏を初めて設置するにあたって、中国は公表・説明・話し合いなどの一連のプロセスを通して、世界に認知してもらう必要がある。中国の行動パターンもまた、外国との相互的なコミュニケーションを通して、世界に順応してもらう必要がある。バイデン副大統領が「建設的なやり方で意見の対立に対処する」との立場を表明したことは、複雑な国際問題を積極的に解決していこうという政治家らの考え方の表れである。また、中国もバランスや現実を考慮した最大の誠意を示している。中国政府は4日、「中国は平等とお互いへの尊重を基盤とし、技術面における日本との対話やコミュニケーションを維持し、空域における飛行の安全と秩序を共に守っていく方針である。そのため、日本が現実的な視点に立ち、東中国海における中日間の係争の存在を認め、中国の権益に損失を及ぼす行為を繰り返さすことなく、中国と共に、安全かつ将来性のある協力関係を築いていくことを求めている。そうすることで、同海域は危険な係争海域ではなく、協力海域になる」と表明している。(筆者=瀋丁立 復旦大学国際問題研究院副院長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月7日