米国は数回の各兵器削減を実施したが、依然として約1600発の核弾頭を保有している。西側諸国の多くは、中国が約200発の核弾頭しか保有していないと判断している。中米の核の実力は、同レベルではない。
しかし西側諸国の、中国のDF-41とJL-2潜水艦発射型弾道ミサイルに関する報道は、中国の戦略核兵器に対する注目を引きつけている。これらの戦略ミサイルは、「中国脅威論」の最新の材料になりうる。
これは中国の外交圧力を拡大する。しかし弊害があれば利益もあるはずで、大陸間弾道ミサイルに基づく「中国脅威論」は、悪いことばかりとは限らない。
西側諸国の人々は中国の核兵器を考える前に、いわゆる人権、二酸化炭素排出量、世界各地の石油・原材料の買い漁り、貿易黒字、島嶼を巡る係争などを想起する。特に驚くべきことは、かつて米国の大統領の候補者となった人物が、中国が核保有国であることを知らなかったことだ。つまり中国の核兵器は、米国社会の中国に対するイメージ形成にほぼ加わっていないことを意味する。
中国の置かれている国際環境は非常に複雑化しており、「中国脅威論」が猛威をふるうのは良くないが、これが少しもなければ良いとは限らない。中国は自国の真の実力に対する、世界のさまざまな観点や感情を受け入れるべきだ。彼らは集団で喧伝することもあるが、これは中国の実力を過小評価することと比べれば、中国の被る現実的な損失が少なくて済む。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月19日