中国市民の多数は、中国人と米国人は共に創造性と現代意識に富むとの認識を示した。
調査報告は5つの結論を導き出した。
(1)戦略面の相互信頼度の低さが、両国関係の不安定性を招いている。
(2)相互信頼を欠くものの、両国のエリートと市民は相手国を競争者と見なしている。相手国を敵と見なしている回答者は少数に過ぎない。
(3)米国のエリートの多数は米国が一極支配を維持することが世界の一層の安定につながると考えている。一方、中国のエリートは両国の権力均衡がより安定に有利と考えている。
(4)中米のエリートは共に両国関係の強化を最重要課題と見なし、経済協力の促進を重視している。
(5)中国の回答者、特に政府幹部は、米国による台湾への武器売却を両国関係緊張の主因の1つと考えている。一方、米国のエリート、特に退役軍幹部とビジネス界は、いわゆる中国からのサイバー攻撃と知的財産権問題を特に懸念している。