サイバーテロの危害性は日に日に高まり、国際的なテロとの戦いの重要な課題となっている。パネッタ前米国防長官は、次に米国が遭遇する「真珠湾攻撃」は政府のセキュリティ・ネットワーク・システムまたは全国の送電網制御システムを狙った「サイバーテロ」になるだろうと警告した。米国の著名な学者、ジョセフ・ナイは2年前「サイバー空間の脅威はサイバー戦争、サイバースパイ、サイバー犯罪、サイバーテロの4つの形態を取る。現在の主な被害はサイバースパイとサイバー犯罪によるものだ。だが今後10年でサイバー戦争とサイバーテロの脅威が今日より遙かに大きくなる。非国家サイバー活動者のもたらすサイバー空間の脅威によって、各国政府はより緊密な協力をせざるを得なくなる」と指摘した。
対話と協力の強化こそが安全維持の根本的道だ。国際社会はサイバーテロ対策でまだ合力を形成していない。監視・管理基準が一様でないことが、サイバーテロ蔓延の重要な原因の1つだ。例えば米国籍のイエメンのテロ組織リーダー、アウラキがテロを煽動した演説動画は、かつて主要動画サイトで広まり、関連サイトはまだ効果的に抑え込まれていない。
テロは国際平和・安全を脅かす全人類共通の敵であり、国際協力の強化によるサイバーテロの取締りは一刻の猶予もならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月26日