王毅外交部長
王毅外交部長(外相)は16日、モンゴルのボルド外相との会談後の共同記者会見で「中国は世界で最も隣国の多い国だ。われわれはかねてより隣国との友好関係を重視し、外交において常に周辺外交を最重要視している」と指摘。今年中国は周辺国さらには地域全体に「中国の改革」「中国のイニシアティブ」「中国の本拠地」による3つの重要なチャンスを提供するとして、次のように述べた。
(1)「中国の改革」によるチャンス。過去30年余り、中国の改革開放は自国の発展の奇跡を創造すると同時に、アジア経済にも重大な貢献を果たした。今年中国は新たな全方位的改革を始動する、中国経済のモデル転換、市場の潜在力の掘り起こしは全世界に新たなチャンスをもたらし、周辺国が最初にその利益を得る。遠くの親戚より近くの他人。われわれは中国の友好的近隣国が、中国の新たな改革発展の急行列車の最初の乗客となることを期待している。
(2)「中国のイニシアティブ」によるチャンス。昨年、中国の新指導者は地域の長期的発展、共同発展に着眼して、シルクロード経済ベルト、海のシルクロード、中国・インド・ミャンマー・バングラデシュ経済回廊、中国・ASEAN自由貿易圏のアップグレード版、中国・ASEAN「2+7」協力、アジアインフラ投資銀行といった一連の新しい重要なイニシアティブを打ち出した。今年からこれらのイニシアティブの段階的実行・推進によって、域内諸国の経済発展に力強い原動力が加わり続ける。