中船重工の公式サイトはこのほど、同社の704研究所が1万トン級の海洋監視船を受注したと明らかにした。現在の世界最大規模の海洋警備船は日本の海上保安庁が保有する排水量7175トンの巡視船「しきしま」で、中国最大は4000トン級の「海監50」である。
1万トン級の海洋監視船を受注
中船重工の公式サイトによると、中船重工704研究所が2013年に受注した公務船の契約額は約2億8000万元で、1万トンと4000トン級の海洋監視船を受注し、民間船分野の初の注文を獲得した。
また、中船重工は、船用クラッチの製造に関する情報の中で、1万トン級海洋監視船事業の状況に言及し、「重慶ギアボックス有限責任公司の1万トン級海洋監視船のクラッチのベンチテストが順調に完了した。テストは主に1万トン級海洋監視船に使用するクラッチの総合性能の指標を確認するためのものである。ベンチの組み立て、テスト状況は実船の状況を完全に再現し、通常と比べてコンディションが悪く、テストで得たデータは1万トン級海洋監視船事業を大いに推し進める」とした。
規模は日本を超え世界最大に
2011年、「中国海洋監視の新たなフラッグシップ」と称された「中国海監50」が進水した。4000トン級の「中国海監50」は巡航・海洋調査業務を行う中国で最もトン数が大きく、総合能力が高く、設備が先進的で技術が高い多機能の大型中長距離海洋公務船である。