オリンピック精神は政治より重視されるが、政治についてまったく触れないオリンピックもありえない。西側諸国が古い手段により、政治的要素をオリンピックに混ぜ、不適切な場において人類社会の不一致について論じ立て、ロシアを白眼視しながら世界の道徳を支配し快感を得ようとしている。中国も北京オリンピックの準備中に、より大きな圧力、さらには屈辱を受けたが、最終的には勝利を収めた。中国は孤軍奮闘するロシアを傍観できない。ましてや中国は2014年に、第2回ユースオリンピックを開催するのだからなおさらだ。
ソチ五輪は、安全問題についても取り沙汰されている。リスクは確かに存在するが、ロシアのような反テロの豊富な経験を持つ大国であれば、中国はその安全保障能力について安心するべきだ。中国の最高指導者がソチ五輪の開幕式に出席するという決定は、すでに大きな信任票を投じたようなものだ。
習主席の出席は、中露戦略パートナーシップを履行する精神を示す、中国の重要な姿勢だ。現在の国際政治において、国内の不足の解消から民族の復興、地域の安定から日本の歴史逆行の抑制、新興パワーの台頭の推進から傲慢な西側政治への反撃、覇権主義への反対に至るまで、中露両国は多くの似通った論理と共通認識を持つ。両国は具体的な点から全体的な面にいたるまで、公正かつ合理的な国際新秩序の構築に向け、有力な注釈をつけた。
ソチ五輪が助けを必要としている時に、中国の指導者の欠席は想像できないことだ。復興戦略の重要な一里塚のすべてには、東方の最も堅固な支持の記録が刻まれていることを、ロシアに見せつける必要がある。同じように、ロシアの上述したような記録も、中国台頭の一里塚のすべてに刻まれている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月21日