スイスで世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に出席している安倍晋三首相は現地時間22日、再び驚くべき発言をした。安倍首相は西側メディアに対し、現在の中日関係について「第一次世界大戦前のイギリスとドイツの関係に似ている」と述べた。100年前、イギリスとドイツは激しい対立の後、4年以上続く世界大戦に巻き込まれた。
中国側の立場
安倍首相の対話の呼びかけに中国側は「指導者は忙しい」とコメント
安倍首相がダボス会議で行った一連の発言に対し、中国外交部の秦剛報道官は23日の定例記者会見で厳しく批判した。
安倍首相 靖国神社参拝を弁明
安倍首相は、靖国神社は明治維新、第一次世界大戦、第二次世界大戦での死者を祭っており、国に命を捧げた人たちに敬意を表するためであり、中韓の人民の感情を傷つける気はないと話した。
秦剛報道官 安倍首相は何がしたいのか
靖国神社は日本軍国主義が発動した侵略戦争の精神的道具と象徴であり、第二次世界大戦のA級戦犯を祭っている。彼らは東方のナチスである。安倍首相は靖国神社を参拝して一体何がしたいのか。彼は、「A級戦犯は日本国内では犯罪者ではなく、戦後の極東国際軍事裁判がA級戦犯に下した判決は戦勝国が敗戦国に対して一方的に言い渡した罪状だ」と何度も述べている。安倍首相は前回の任期中に参拝しなかったことを非常に残念に思っている。彼は日本を戦後体制から脱却させようとしている。これこそが彼の本心である。
日本の対外侵略と殖民統治は中韓を含むアジアの隣国に深い災難をもたらしたと強調したい。立場を変えて考えてみると、日本の指導者が南京大虐殺の被害者の子孫、あるいは日本が強制した慰安婦や労働者の被害者の家族、日本の731部隊の人体実験の犠牲者の子孫だった場合、それでも靖国神社を参拝するだろうか。また、このような発言をするだろうか。靖国神社参拝で中韓両国の人民の感情を傷つける気はないと言えるだろうか。