イギリスとドイツを比較の対象に持ち出す
安倍首相は、「現在の中日関係は第一次世界大戦前のイギリスとドイツの関係に似ている。当時、イギリスとドイツの貿易関係は緊密だったが、戦争も発生しており、中日は参考にすべきだ」と発言した。
日本の指導者は内容をすり替えている
日本の指導者による歴史の記憶は、ずれてはいけない。第一次世界大戦前のイギリスとドイツの関係を持ち出すのではなく、歴史に目を向け、第一次世界大戦前、ひいては近現代史全体において日本が中国に何をしたかを深く考えるべきである。
日本の指導者がこのような発言をしたのは、侵略の歴史から逃避するためであり、内容や考えを密かにすり替えるというやり方である。第一次世界大戦前のイギリスとドイツの関係を持ち出すのではなく、甲午戦争、日本による朝鮮半島の殖民統治、日本の第二次世界大戦が被害国の人民に対して起こしたファシズム戦争を深く考えるべきである。これは今ある直接的な教材ではないか。どうして回りくどく、わざわざイギリスとドイツの関係を持ち出すのか。
中日対話を呼びかけ
安倍首相はダボス会議で、中日両国はまず誠意ある対話を行うべきであり、問題があることを理由に対話を拒否したり、前提を設けたりすべきではないと発言した。
指導者は役に立つことをすべき
中日の指導者の対話について、私たちは何度も立場を表明してきた。日本側は、過ちを認めずにあちこちで中国の悪口を言う一方で、口では対話を呼びかけるという行動をやめるべきである。中国の指導者は忙しい。私たちは、彼らが役に立ち、効果的なことに更に多くの時間を費やせるように促す。日本の指導者は自身の行動で中日の指導者の対話の扉を閉ざした。彼が現在すべきことは、過ちを認め、態度を改め、実際の行動で中日関係の改善に有利な条件を作り出すことである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月24日