3月1日夜、同じ服装で覆面をした暴徒10数人が雲南省・昆明駅の広場や乗車券販売窓口で罪のない市民に刃物で切りつけ、29人が死亡し、100人余りが負傷した。このテロ事件は反人類、反文明、反社会という犯罪者の狂暴な本質をはっきりと示した。彼らは正真正銘のテロリストだ。(文:温憲・人民日報駐米記者)
だがCNN、AP通信、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストを含む一部西側メディアの報道はひねくれた、論理的に混乱したものであり、魂胆を抱いて離間を煽ってさえいる。対テロ問題を最も声高に叫び続けてきたこれらのメディアの、昆明駅テロ事件での集団的失明と口から出任せには憤慨させられる。
理性を失い狂気じみたこの狂暴な行為があからさまなテロ犯罪であることは、大量の事実が十分に証明している。だが一部西側メディアは報道で「テロリスト」との表現を使おうとしないうえ、事実の真相を顧みず、善悪を混同している。CNNは「テロリスト」と括弧付きで報じたうえ、刃物を使ったこうした襲撃事件は決して初めてではなく、2010年と2012年にも学校で起きたことがあるが、「政治的結びつき」はなかったと、何を企んでいるのか見当のつかぬ報道の仕方をした。
AP通信は報道で「政府の言うところのテロリスト」との前置きを加え、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストはテロリストを「襲撃者」と呼んだ。事件の経緯を説明する際、CNN、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストは新疆社会が多大な進歩を遂げたことを無視し、中国の民族間関係に公然と水を差した。AP通信にいたってはインタビューでの発言を選択的に引用した際、なんと「ウイグル人を独立させるべきだ」と主張した。