第12期全国政治協商会議第2回会議が3月3日午後、人民大会堂で開幕した。兪正声主席は、政治協商会議全国委員会・常務委員会の活動報告を行った。全国人民代表大会も、5日に開幕する。香港紙『南華早報』は、中国の新指導部の誕生から初となる両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議)であり、特に注目を集めていると報じた。
時事通信社は3日、「今年の両会は主に、昨年の党中央委員会第三回全体会議(三中全会)が決定した改革の全面的な深化に関する措置を、いかに実行に移すかを検討するとされている。しかし1日深夜に昆明市で発生したテロ事件により、いかに社会の安定を維持するかが焦点となっている」と伝えた。
フィナンシャル・タイムズは2日、両会の8つの見所を整理し、「今年の両会で革命的な新政策が発表される可能性は低いが、共産党が昨年計画した重要改革の進展状況に全中国が注目している」と報じた。
ロイター通信は3日、「少数民族地区の発展促進を求める中国」と題する記事の中で、「兪氏は活動報告の中で、『民族・宗教界委員の力の発揮を重視し、少数民族および信者と密接なつながりを持ち、少数民族地区の産業構造の改善、農村宗教事務管理などの専門的なリサーチを実施する。少数民族地区の発展の加速、団結と調和を推進し、宗教界の人物および信者が経済・社会の発展の中で積極的な力を発揮できるようにする』と表明した。昨年4月から現在まで、新疆ウイグル自治区では100人以上が暴動により死亡しており、その中には警察官も含まれる。中国政府はこれらの暴動に経済的な理由があることを意識し始めている。特に新疆南部のウイグル族密集地域は発展が著しく遅れており、雇用機会が不足している。政府はこれらの問題を解決するため、すでに多くの資金を投じている」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月4日