外交部(外務省)の秦剛報道官は10日、マレーシア航空機が消息を絶った事件について「中国公安部(公安省)が国際刑事警察機構(ICPO)に確認した結果、確かに他人のパスポートを所持して搭乗した乗客が2人いたことがわかった。公安部はマレーシア側との協議を経て、先日専門のワーキングチームをマレーシアに派遣し、この件について合同調査を行っているが、両パスポートを盗んで使用したのが一体誰なのかまだ確認できていない」と述べた。
秦氏は「公安部出入国担当部門に確認した結果、今回の事件で中国人の盗難パスポートは使用されていない。中国人の盗難パスポート一通が使用されたとの報道があったが、これはマレーシア航空の提供した旅券番号に間違いがあったためだ」と説明。
「中国政府は一貫して民間航空の飛行の安全を強く重視しており、乗客の安全確保を常に最優先している。中国側は引き続き関係各国・地域と共に努力して、安全検査など効果的な措置を講じ、民間航空の飛行と数多くの乗客の安全を確保する」と述べた。
秦氏はまた「ここ数日、様々なルートで様々な噂や推測が聞かれるが、これは今回の事件に対する市民の関心と心配を反映している。現在は様々な情報が飛び交い、人々は混乱している。われわれは市民に対して、冷静さを保ち、社会に対して、特に乗客の家族に対して責任を負う姿勢に基づき、未確認の情報は広めないよう呼びかける。政府機関が必ず、権威ある情報を速やかに公表するはずだ。われわれはマレーシア側にもそうするよう求める」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年3月11日