(八)「牛の鼻を引っ張る改革」これまでの「一本の髪の毛を引っ張り全身を動かす改革」という表現と比べ、李総理の今回の表現には微妙なニュアンスの違いがある。「一本の髪の毛を引っ張り全身を動かす」過程において、「全身」は受動的で、「一本の髪の毛を引く」ことで刺激の効果が発揮される。「牛の鼻を引っ張る」という表現の場合、牛はそもそも前進するはずなので、その鼻を引張るのはペース調整のためだ。「水の流れて行く所には自然に溝ができる」という改革の表現と比べ、「牛の鼻」は「発展の流れに順応する中、政府はリズムを調整しなければならない」という意味を示している。
(九)「1億ドル毎時の取引が生じる中米関係を推進」李総理は中米関係について、「知者は同を求め、愚者は異を求める。広き所を選んで進み、長期的な利益を求める」と表現した。中国の外交の知恵は、囲碁によって例えられる。共存共栄し、それぞれ自らの生存空間を求める。数によって勝敗を決めなければ、ゲームを長く続けられる。これは中国と西側諸国の外交哲学の異なる点であり、中国の知恵が示される点でもある。
(十)「鉄腕を振るい汚れを撲滅する」、「鉄の規則で汚れを撲滅する」李総理は記者会見で、「鉄腕を振るい汚れを撲滅する」という新しい表現を使った。これは汚職役人を取り締まる他に、大気汚染に宣戦布告する決意を示している。
(十一)「中国製設備」の品質承諾は、メディアの監督を受けなければならない。政府活動報告は、「中国の製造業の世界的な分業における地位を高め、通信、鉄道、発電所などのプラント輸出を奨励し、中国製設備の世界的な名声を高める」とした。中国の経済はアップグレードが必要で、輸出商品もアップグレードしなければならない。ハイエンド製品、特にプラントは品質に対して最も厳しい要求を突きつける。中国はハイエンド市場の競争者の仲間入りを果たしたばかりで、名声を得ることが極めて重要だ。李総理の、中国製設備の品質は監督を受けるという承諾は、産業アップグレードおよび海外進出を実現するという中国の決意を呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月13日