第12期全国人民代表大会第2回会議は3月13日午前、閉幕式を行い、閉幕後に国務院の李克強総理は人民大会堂のゴールデンホールで国内外の記者と会見し、記者の質問に答えた。
中央人民広播電台(CNR)・中国広播網の記者
スモッグについてお尋ねします。国民のスモッグに対する不満が高まっている。総理は政府活動報告で「宣戦」という言葉を用いた。これは過去になかったことだが、「宣戦」とは何を意味しているのか。
李克強総理
私がスモッグなどの汚染に宣戦すると述べたのは、これが社会が関心を寄せる問題であるためである。多くの人が朝起きてすぐに携帯電話でPM2.5の数値を確認している。これは重大な国民生活に関わる問題になっている。
私たちがスモッグなどの汚染に宣戦すると述べたのは、私たち自身の粗放な生産と生活スタイルに宣戦するということである。私たちは2013年に「大気汚染対策行動計画(大気10条)」を打ち出し、161都市でPM2.5の数値を測定している。これは発展途上国の間で最も多い数である。民衆の健康を守る意識を高めるだけでなく、政府の責任を強めることもできる。今年、私たちはエネルギー消費削減の取り組みを強化する方針であり、エネルギー消費を3.9%減らすことを決めた。昨年は3.7%減少させた。石炭消費を2億2000万トン減らすことになる。
スモッグを含む汚染への宣戦については、強力な手段と規則で汚染を改善し、違法に排出し、自然と人間を傷つける行為などに対し、政府は決して手を緩めず、徹底的に処罰する。見て見ぬふりをしたり、監督管理が十分でない管理者に対し、厳しく責任を追及する。
当然、スモッグは複雑な要因によってできたものであり、改善するには長い時間がかかる。しかし、私たちは風や雨を待っているわけにはいかず、積極的に立ち向かう必要がある。全社会、政府、企業、社会のメンバーが協力し、努力し続け、乗り越えられることを望んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月13日