(2)権利と義務を共に重んじ、各国の権益の尊重を基礎に国際核セキュリティープロセスを推進する。核セキュリティーに関して国際的法文書の定める義務をしっかりと履行し、国連安保理の決議を全面的に執行する。各国による国際的義務の履行を強調すると同時に、自国の国情に基づき最も適した核セキュリティー政策・措置を採用する各国の権利を尊重する。
(3)自主と協力を共に重んじ、互恵・ウィンウィンの道に沿って普遍的な核セキュリティーを追求する。核セキュリティーの主要責任は各国政府が担うべきだ。各国政府は核セキュリティー意識を強化し、制度整備を強化し、技術水準を高める必要がある。核セキュリティーはグローバルな課題でもあり、さらに多くの国々を国際核セキュリティープロセスに引き込み、交流、相互参考、共有を強化し、多国間の制度やイニシアティブを統合的に調整し、協同して努力する必要がある。
(4)個別対策と根本的解決を共に重んじ、根源を取り除くことを目標に核セキュリティーの努力を全面的に推進する。核セキュリティー政策・措置を整備し、核物質の需給均衡を堅持し、核テロ取締りの国際協力を深化することは、核セキュリティー面の隠れた危険や核拡散リスクを取り除く直接的で有効な道だ。平和で安定した国際環境を築いて初めて、核テロと核拡散の問題を根本的に解決し、原子力の永続的な安全と発展を実現することができる。
習主席は「50年余りの核事業の発展において、中国は核セキュリティーの良好な記録を維持してきた。中国は全国の核施設に対して全面的な安全検査を行った。また、国の核セキュリティー法体系を完全なものにし続け、核セキュリティー関連法の制定を進めている。中国は核セキュリティー国際協力も積極的に推進している」と強調。