米国のとりなしを経て、米日韓の首脳は核安全保障サミットの開催期間に、3カ国会談を開いた。会談では相互の関係については触れられず、朝鮮の核問題が議論された。しかし、「無理にもぎ取られた瓜は甘くない」ということわざもある。今回の会談について、3カ国にはそれぞれの計算と目的があった。会議の成果はせいぜい、米国のアジア太平洋「リバランス戦略」の体裁をつくろったことぐらいだ。
日本の政界の右傾化が強まる中、日韓関係は冷え込みを続けている。オバマ大統領は来月、日韓を訪問する予定だ。米国は日韓両国の関係改善を強く願っており、来月の訪問の良好なムードを形成しようとした。米国の圧力を受け、安倍晋三首相は先ほど、日本軍による慰安婦の強制連行を認めた河野談話を見直さないことを表明した。朴槿恵大統領は
安倍首相の発言について「幸いだ」と述べ、この発言が日韓関係を改善し、北東アジア諸国の関係を強化する機会になればと表明した。日韓の立場が軟化し、米日韓首脳会談の条件を創り出した。
今回の会談を通じて、米国は日韓という「仲違いした弟分」を交渉のテーブルにつけ、近日中に開かれる六カ国協議で米日韓団長会議を開くことを決めようとした。米国はこの目的を実現したように見えるが、象徴的な意義は実質的な意義を大幅に上回り、オバマ大統領の来週のアジア歴訪の「ムード」を形成したに過ぎない。