中日首脳は欧州を舞台に歴史問題をめぐるシーソーゲームを展開している。深刻な経済危機にある欧州にとって中国は救世主で、これほど重要だったことはかつてないといえる。
中国は欧州の救世主
習近平主席のドイツ訪問が28日、始まった。英紙デイリー・テレグラフは、習近平主席のドイツ訪問のテーマは第二次世界大戦と指摘。中国の指導者がユダヤ人犠牲者記念館を参観すれば、ドイツの戦後の「責任ある態度」だけでなく、日本の歴史歪曲への憤りを表明することができると伝えた。
ベルリナー・ツァイトゥング紙は、ドイツは自らの歴史への対応に誇りを持っているため、中国の提案にノーというのは難しい、ドイツ政府の報道官は「我々には客人を拒絶する習慣はない」と述べたと報じた。
ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングは、習近平主席の欧州歴訪はより多くの経済協力をもたらすとともに、より良い友好を維持し、信頼が増すだろう、これが中欧間の新たな外交政策と論じた。
「欧州は中国の首脳にレッドカーペットを敷くだろう」
ドイツの経済情報サイトは27日、「中国の国家主席はオランダとフランスで最も熱い歓迎を受けた。深刻な経済危機にあり、経済低迷、失業率が過去最低記録を更新している欧州にとって中国は救世主だ。これほど重要だったことはかつてない」と伝えた。
それに対し、かつて世界第二位の経済大国だった日本は近年経済が好転しているとはいえ、「世界のゲーマー」になるにはまだ自信が足りない。欧州の中国に対する熱意と日本に足しうる平静さは一見してわかると指摘した。
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