安倍首相――「歴史を歪曲する男」
日本の安倍晋三首相は26日、オランダで開かれた核安全保障サミットに出席して東京に戻った。日本メディアは、「兵器級核材料を二度と保有しない」態度は世界を安心させ、歴史認識の態度に誠意があることを欧州に説明したとして安倍首相を評価した。
ただ日韓首脳のオランダでの会談は気まずく、白けたものだったことについて、日本の世論は、隣国の心の中の歴史の傷跡はまだ癒えていないと素直に認めている。
ドイツ・フンボルト大学の国際政治学者のホルトマン氏は、「安倍首相の今回の欧州訪問で自ら歴史認識について釈明した。それは彼の靖国神社参拝が欧州に暗い影を落としたからだ。その上、中国が欧州で歴史問題についてずっと日本を批判しているため、安倍首相はそれに応戦せざるを得なかっただけだ」との見方を示した。
「これが日本の利益をどれだけ損ねるかを安倍首相が本当に知っているか疑わしい」。日系米国人作家の冷水明彦氏(59)は27日の朝日新聞の取材で、「安倍首相の思慮に欠ける発言と行動が米国と中国の脆いバランスを乱し、日本の利益も損ねている。安倍首相のダボス会議での発言に関する欧米メディアの報道を読めば、彼のイメージが西側で大きく損ねていることがわかる」と語った。
冷泉氏は一例をあげ、「CNNの取材を受けた際、安倍首相は『中国はこの20年、拡張主義政策をとっている』と述べた。この発言を聞くと、安倍首相は本当に中国との関係改善の意思があるのかという疑問がわくのは当然だ。これらのメディアが報道するように、『安倍首相の本質的イメージが成型されつつある』」と指摘した。
韓国の情報サイト「NEWDAILY」は、安倍首相の優れたパフォーマンスのおかげで日本はハーグで国際世論の非難を免れたと日本の周辺国はどこも思っていると伝えた。オーストラリア人読者のクリストファー・グリーンさんは27日、安倍首相の欧州でのパフォーマンスを非難する文を投稿し、安倍首相は過去に慰安婦は自ら志願したのか、強制されたのか問題視していたが、今では突然180度考えが変わったと指摘した。
安倍首相は「歴史の教訓を次の世代に伝えたい」と言っているが、本当にそうならなぜ日本の文部科学省は歴史教科書の改訂を計画しているのか?安倍首相のいう「歴史の教訓」とは一体何なのか?歴史を修正する言論を発表したこの男の誠実度をアンネ(ユダヤ系ドイツ人の 少女アンネ・フランク)はどうみるだろうか?
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月1日