フィリピンの中国提訴、失敗に終わる一人芝居に

フィリピンの中国提訴、失敗に終わる一人芝居に。 フィリピン外務省は3月30日にマニラで記者会見を開いた。アルバート・デルロサリオ外相は、「フィリピンは中比の南中国海の領土を巡る係争について、国連の仲裁裁判所の規定に基づき、訴状を提出した」と発表した…

タグ: フィリピン 提訴 失敗 

発信時間: 2014-04-02 14:54:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

アテネオ・デ・マニラ大学教授、中国問題専門家の林智聡氏は取材に応じた際に、「フィリピンが求めた仲裁は、南中国海の情勢全体に対して大きな影響を及ぼさない。まず、中国政府が仲裁に加わることもこれを受け入れることもなく、国際仲裁の合法性が大きく割り引かれる。次に、フィリピン政府は国際仲裁を求めることで世界の注目を集めようとした。特にASEAN内の南中国海の主権を宣言している国を抱き込み、国際仲裁を求めることで中国に圧力をかけようとしている。しかしベトナムやマレーシアなどは、フィリピンの招待に応じて国際仲裁を求めようとはしておらず、フィリピンが南中国海問題で孤立を深めている」と分析した。

ニューサウスウェールズ大学名誉教授のカーライル・セイヤー氏は、「仲裁裁判所がこの係争に対して管轄権を持つか否かが、最大の難題となる」と指摘した。シンガポール東南アジア研究所上席研究員のイアン・ストーリー氏は、「これには通常、1年以上の時間がかかる。本件は中国の九段線の主張の有効性と関連してくるため、いかなる裁決も強制的に執行できない」と述べた。

国際裁判所と国際海洋法裁判所は、「裁決の執行」の基準や定義について具体的に規定しておらず、当事国が裁決を執行しなかった場合の処理方法についても規定していない。ゆえに国際海洋法裁判所の裁決が中国にとって不利な内容であっても、これを実行に移すことは不可能であり、南中国海の紛争解決に決定的な意義をもたらさない。つまりフィリピン主導の今回の訴訟は、むしろ自分で楽しむ一人芝居のようなもので、失敗に終わることは間違いない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月2日

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