中国国防部のウェブサイトによると、中国中央軍事委員会の范長竜副主席は8日午後、八一大楼で訪中している米国のチャック・ヘーゲル国防長官一行と会談した。
范長竜副主席は、先ごろ習近平主席はオバマ大統領とオランダでの核安全保障サミットで会談し、新型の大国関係の正しい方向を堅持することを再表明したと強調。中米両軍は現在の両軍関係の良好な発展動向を大切にし、中米の新型の軍事関係の健全かつ安定した発展を共同で推し進めるべきだとした。
また、范長竜副主席は、ヘーゲル長官の米国での米ASEAN国防相非公式会議と訪日期間中の一連の発言は中国の人民を不満にさせたと話した。釣魚島問題において、米国はどちらか一方を支持しないと再び表明したが、理解しがたいことに、長官は日本の集団的自衛権の解禁を歓迎し、サポートすると公的に発言した。南中国海問題において、中国の南中国海に対する主権の主張は一貫したもので、歴史的根拠があり、フィリピンは中国の南中国海の島嶼を占領しているが、長官はフィリピンをかばい、中国を批判した。海峡両岸の情勢が平和的発展の良好な状態にある中、米下院は「台湾関係法の重要性確認」494号決議案を採択し、台湾海峡情勢をかき乱した。これは完全に誤った行為である。范長竜副主席は、「中国側は米国が責任ある大国の態度をとり、地域の安定と両国と両軍の友好な発展のためになる多くの行動をとることを望んでいる」と強調した。
ヘーゲル長官は范長竜副主席の率直な言葉に感謝を示し、「今回の訪中で、中国軍の指導者と両国首脳の新型の関係の構築についての共通認識を話し合い、両軍関係を強化し、ずれを適切に処理することで合意した。米国は主権問題において立場を示さず、関係方面は外交手段を通して平和的に問題を解決して欲しい。私個人も日本、フィリピンをサポートしておらず、各方面が協力を通して地域の安全と安定を維持することを望んでいる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月9日