韓国政府は3月28日、中国に400人以上の義勇軍烈士の遺骨を引き渡した。これは北東アジア関係の歴史における節目となる出来事であり、朝鮮戦争から60年後の今日、かつて戦場で相まみえた敵が自ら和解に向けて重要な一歩を踏み出した。シンガポール華字紙『聯合早報』が伝えた。
これとは対照的に、日本の首相と韓国の大統領が米国のとりなしにより、ハーグで初めての会談を実現した翌日、日本の閣僚は安倍首相が先ほど国会で村山談話と河野談話を見直さないという意志を表明したが、これは政府の統一見解ではないと発言した。これにより日韓関係の回復の希望に、急に暗雲が立ち込めた。
時代の流れは日本側にあらず
日本の外交が地域内で積極的に展開されない主因は、歴史問題の制限だ。日本は積極的な平和主義を希望するにせよ、より大きな安全の作用を発揮するにせよ、自らを縛り付ける必要があり、そうしなければ前進することができない。これは日本と中韓の関係に関わるばかりでなく、日米間の歴史問題も真の意味の和解には至っておらず、日米同盟の外交辞令により隠されているだけにすぎない。現状を見ると、日本は積極的に和解に参与する必要性を認識していないようだが、問題は時勢が日本側にないことだ。