中国国務院の李克強総理は先ごろ、緊密なスケジュールで大きな成果を上げたアフリカ訪問を終えた。今回の訪問は各国から注目されている。「香港商報」は、「李克強総理の今回の8日間での4カ国訪問、100回以上の活動への参加は、アフリカに『中国旋風』のようなものをもたらした」と論評した。
「高速鉄道のセールスマン」、多額契約を次々と締結
メディアから「中国高速鉄道のセールスマン」と称えられる李総理の今回のアフリカ訪問の目玉も「高速鉄道外交」だった。香港「文匯報」は、アフリカを訪問中の国務院の李克強総理は引き続き「高速鉄道外交」に全力を注ぎ、中国高速鉄道のセールスマンとなり、大きな成果を上げたと伝えた。中国鉄建によると、傘下の中土集団はナイジェリア交通省とナイジェリア沿海鉄道事業の枠組み契約を締結した。契約額は807億7900万元、全線に中国の鉄道の技術基準を採用し、中国企業の海外プロジェクトの記録を更新した。
香港中国通訊社は次のように示した。高速鉄道から飛行機、さらにインフラ建設にいたるまで、中国とアフリカの産業協力、中国企業へのアフリカ市場開拓の促進は李克強総理の今回の訪問の中心的議題になった。中国が経済モデルの転換・グレードアップの時期にある中、アフリカの中国経済における役割は高まり続けている。李克強総理のアフリカ訪問は中国企業のアフリカ進出に更に多くのビジネスチャンスをもたらし、双方の協力は全面的に発展するに違いない。
台湾の「旺報」は、李克強総理は先日のアフリカ訪問で中国の高速鉄道を積極的に売り込み、その前のタイと東欧各国に続いて、アフリカにも「高速鉄道外交」旋風を引き起こしたと論じた。大陸が主導する高速鉄道のグローバル化戦略は準備が整っている。
「香港商報」は論評の中で次のように示した。李克強総理の推進のもとで高速鉄道は「中国の名刺」になり、中国の生産力が低いシャツと靴下を付加価値が高い航空機やコンピュータに取り替えるという古いイメージを変えることができれば、中国は海外の高速鉄道事業をきっかけに国内の高速鉄道の産業チェーンを発展させることができる。更に重要なのは、中国は世界範囲の高速鉄道ネットワークにおいて、各接続点と経済の成果を共有することである。「基準」を定める中国は最大の勝者になるに違いない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月14日