外交部(外務省)ウェブサイトによると、王毅外交部長(外相)は14日、インドネシアのマルティ外相と電話会談した。
王部長は中越海上摩擦の実際の状況について説明したうえで、「中国企業は中国の西沙(英語名・パラセル)諸島の関係島嶼の接続水域内で正常な掘削作業を行っているのであり、この作業は10年前からすでに始まっていた」と強調した。
また「ベトナム側がこの時期に多数の船舶を派遣して強力な妨害と粗暴な衝突を行ったことが、情勢を緊張へと向かわせた原因だ。ベトナム側のやり方は中国の主権と管轄権を侵害し、海上の安全維持に関する一連の国際協定に違反し、南中国海の平和と安定も損なうものだ」と強調した。
王部長はさらに「自らの正当な主権権益を守るとの中国の立場は断固たる、明確なもので、変ることはない。中越は目下の事態について必要な意思疎通を行っているところだ。われわれはベトナム側に対して、冷静になり、中国の主権と管轄権を尊重するよう促す。情勢の一層の複雑化と拡大を試みてはならない。中国はASEAN各国がこの事態の基本的事実を明確に認識し、中国側と共に、引き続き南中国海地域の平和と安定を守ることを希望する」と述べた。
マルティ外相は「中国は地域の平和、安定、繁栄の重要なパワーだ。インドネシアは南中国海の領有権問題で特定の立場を取らない。中国側と共同で南中国海地域の平和と安定を守りたい」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年5月15日