中国とロシアの合同軍事演習「海上連合2014」に参加する兵力が18日午後、集結した。艦船14隻、潜水艦2隻、固定翼機9機、特殊作戦分隊、艦載ヘリコプター6機が既に演習前のすべての準備を完了。演習に参加する中ロ両国の艦船はすべて混合編成されるという。これについて軍事専門家の尹卓氏は、両軍の相互信頼のレベルが高いことを表していると指摘する。
参加する艦船すべて混合編成、両軍の相互信頼のレベルが高い
中国海軍の田中副司令員は「演習に参加する艦船をすべて混合編成するのは今回が初めて」と語る。尹氏は「両軍の相互信頼のレベルが高いことを表している」とした上で、「今回の軍事演習では、艦艇停泊地防御、合同対海突撃、合同識別査証、乗っ取られた船の合同解放、合同捜索救難、海上での武器使用などを行う。演習項目はいずれも踏み込んだもので、基幹的な作戦能力を体現することができる」と言及する。
今回初めて敏感な課目を演習に組み入れたということは、中国の東海防空識別圏をロシア側が認め、支持することを意味する。
敏感な課目の初演習、中国の東海識別圏をロシア側が支持
中ロ海軍が初めて合同演習する識別査証と防空課目をについて、清華大学国際関係学部の呉大輝教授は「これは以前は中ロ軍事演習になかった科目。合同識別査証の演習は疑わしい敵対目標を分析・確認し、双方が共同で判断する。こうした演習はかなり敏感なものだ」との見方を示す。