世界は多元的であり、中米両国は政治制度、社会制度、文化背景が異なり、発展の経験も異なる。このため両国間に溝が存在することは免れがたい。重要なのは双方が溝を正しく認識し、扱い、管理・コントロールし、交流と協力によって徐々に溝を解消し、交流と協力を通じて徐々に相互信頼を構築、強化することだ。リムパックへの中国海軍の参加には、米海軍を含む各国海軍との交流が含まれる。これは誤解を解消し、誤った判断を減らし、相互理解と相互信頼を強化するうえで大変有益だ。
リムパックの演習内容は初期の単なる同盟作戦から、人道的救援、海上捜索救難、海賊対策など非伝統的な安全保障上の脅威への対応へと次第に発展してきた。これらはいずれも、中国海軍が他国の海軍と共同で国際的な責任や義務を履行する行動において、備えるべき能力だ。従って、リムパックへの中国の参加は、中米両軍関係が成熟と安定へと向かい続けていることを物語るのみならず、開放と透明性という中国軍の積極的な姿勢を示すと同時に、他国と中国軍が相互理解を強化し、誤解や誤った判断を減らして、地域と世界の海上の安全のためにプラスのエネルギーを増やすことに寄与する。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年6月10日