外交部(外務省)の華春瑩報道官は9日の定例記者会見で「われわれはテロを特定の民族や宗教と関連づけることに反対だ。テロは人類共通の敵であり、国際社会はダブルスタンダードを棄てて、力を合わせて打撃を与えるべきだ。『東トルキスタン』などテロ勢力に打撃を与える中国側の努力を、国際社会が理解し、支持することを希望する」と表明した。
――一部中国メディアは最近新疆で起きたテロ事件を、過激な宗教思想のインターネット上での広まりに帰結した。インターネットは過激な宗教思想の広まりに、どのような役割を果たしたと考えるか?これらの過激な宗教思想はどこから来たものか?また、宗教活動に対する中国政府の高圧的制限が最近の新疆でのテロ事件を招いたとの見解があることについて、コメントは?
中国公安当局が発表した、4月30日のウルムチ南駅テロ襲撃事件の詳細を、あなたは注意深く読んだだろうか。新疆警察当局の発表によると、これは国外の指揮により、国内で実行された重大な暴力テロ的性質の爆発襲撃事件であり、「東トルキスタン・イスラム運動」構成員が国外で画策し、国内の一味に指図して具体的に手分けさせ、実行させたものだ。この不逞集団の主要構成員は2005年以来過激な宗教思想を鼓吹し、不法宗教活動に携わってきたことがすでに明らかとなっている。ここ数年、「東トルキスタン・イスラム運動」は公然とネットを利用して過激な宗教思想とテロ手段を広め、さらには中国国内でのテロ活動を直接画策、煽動、組織、実行してさえいる。これについては確実な証拠がある。
宗教活動に対する中国の高圧的制限がテロ事件を招いたとの見解については、極めて誤ったものだと指摘したい。中国政府は公民の信教の自由を法にのっとり保障している。中国の各族信徒大衆は正常な宗教活動を行う十分な自由を法にのっとり享受している。われわれはテロを特定の民族や宗教と関連づけることに反対だ。テロは人類共通の敵であり、国際社会はダブルスタンダードを棄てて、力を合わせて打撃を与えるべきだ。『東トルキスタン』などテロ勢力に打撃を与える中国側の努力を、国際社会が理解し、支持することを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年6月10日