第3に、近年中国は軍事力の発展に伴い、アデン湾での護送、シリアの化学兵器の海上輸送の護送、フィリピンの台風災害での人道支援、消息を絶ったマレーシア航空機の捜索など国際人道活動に海軍の艦艇を派遣し、各国の海軍と良好な協力を行ってきた。米国主導のリムパックの演習内容も、冷戦期のソ連海軍の封じ込めという同盟作戦から、人道救援・減災、海上捜索救難、海賊対策を含む非伝統的な安全保障上の脅威への対応へと次第に発展してきた。こうした非伝統的な安全保障上の脅威は各国が共通して直面する試練であり、独力で解決できる国はない。リムパックで、こうした非伝統的安全保障分野の合同演習に中国海軍が参加することは、とても正常で自然なことだ。合同演習を通じて他国の海軍と近距離で交流することで、中国と多国の海軍が様々な脅威に協力して対処し、世界の海洋の安全を共同で守る能力を高めることができる。
最後に、これほどの規模の艦隊を演習に派遣できたのは、中国の軍事力が強大化したからこそだ。中国海軍は65年間の発展を経て、艦艇の数、質両面で長足の発展を遂げた。中国海軍は現在アデン湾での護送、シリアの化学兵器の海上輸送の護送、および東中国海、南中国海での通常の任務と遠洋訓練に兵力を割きながらもなお、現役主力軍艦からなる艦隊をリムパックに派遣することができた。これによって中国の軍事力の発展の成果がはっきりと示されただけでなく、中国にとって軍事力の発展が国際的な責任と義務をより良く、より多く履行するうえでプラスであり、世界の安全と安定の維持にもプラスであることが証明された。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年6月27日