米国海軍太平洋艦隊・ハリス司令官は6月30日にハワイで記者会見を開いた。リムパックに参加する22カ国の軍高官が会見の会場に揃い、演習に関する質問に回答した。意外なことに、記者は中国に特に興味を感じていたようで、中国に関する質問ばかりになった。
星条旗新聞は1日、次のように伝えた。
ハリス司令官は初めにリムパックの重要性を強調し、中国については特に触れなかった。しかし記者から6つ目の質問が出されると、ハリス司令官はやや憤った様子で「聞きたいことを何でも聞いてもらって結構、我々は出来る限り答えるつもりだ。しかしこれまでの6つの質問は、すべて中国に関することだ」と述べた。ハリス司令官は、「中国と同じように、ブルネイもリムパックに初参加する。中米以外の20カ国を除け者にするつもりはない。今回の演習は中国と米国だけのものではなく、多国間の調整の余地を広げ透明度を高めるための、22カ国による共同の取り組みだ」と強調した。
記者からの「米国は中国をリムパックに招待しながら、南中国海でフィリピンと海軍合同演習を実施している。これは複雑な情報を伝えているのではないか」という質問に対して、ハリス司令官は、「複雑な情報を伝えているとは少しも考えていない。今回の演習は先ほど表明した通り、多国間枠組みに中国を招き、歓迎するものだ」と回答した。
AP通信は、「ハリス司令官は、中国が世界最大の海上合同演習に初参加することで、大型台風ハイエンに見舞われたフィリピンの災害救助、マレーシア不明機の捜索のような、中国と他国の危機における協力を促すと述べた」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月2日