白書では一方、中国側が米国側に対し、台湾地区やチベット、人権などの問題を適切に処理することを求めたことも記された。双方は互いの核心的利益と懸念を尊重・考慮し、両国関係の正しい発展方向を維持しなければならないと強調された。
中国政府は昨年、国家の主権と領土の保全を断固として維持する措置を取った。中国は、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題についての日本の間違った言動と戦い、南中国海での争議をフィリピンが一方的に国際仲裁に持ち込んだことに反対し、国家の領土の主権を力強く守り抜いた。同時に、歴史的事実と国際法を十分に尊重した上で、関連当事国と対話や協議を通じて、争いを適切に解決する方法を求めた。
▽海洋問題に関する独立章を設ける
関心の集まる国境と海洋の問題について、最新版白書は、特別章を設けて論じている。これによると中国はすでに、陸で接する隣国12カ国と歴史的な国境問題を徹底的に解決し、約2万kmの国境線を画定した。ベトナムとはトンキン湾の海上境界の画定を成功させた。
中国政府は、国境と海洋の問題を高く重視し、双方の友好関係と地域の平和・安定を守ることを出発点とし、国際法の基本原則に基づき、平等で友好的な協議を通じて、周辺国家との領土・海洋権益の争議を公平かつ合理的に解決することを主張している。白書では、国家の領土主権と海洋権益を断固として守り、関連国家との領土と海洋権益の争議を適切に処理し、友好的な協力関係と周辺の平和・安定を維持するという中国の立場が重ねて述べられた。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年7月3日