3年間で900億元 海外メディアが中国の対外援助に注目
3年間で900億元 海外メディアが中国の対外援助に注目。
タグ： 対外援助白書
中国国務院新聞弁公室は10日、2014年度の対外援助に関する白書を発表した。同白書によると、中国は2010−2012年に121カ国に援助を提供し、対外援助額が893億4000万元に達した。同白書が発表されると、直ちに海外メディアの注目を集めた。英BBCは、「中国の2010−2012年の対外援助額は、1949−2009年の60年間の3分の1以上で、驚異的なペースで増加している」と伝えた。ウォール・ストリート・ジャーナルは、「中国の対外援助額の約5割がアフリカ向けだった」と報じた。中国がアフリカ援助に力を注ぐのは、現地の資源を獲得するためではないかという質問に対して、中国外交部の報道官は10日、「中国のアフリカ援助は、中国の対外援助の重要な構成部分だ。中国は自国の発展の過程において、開発途上国の国民生活の改善に協力し、各国の発展を促している。これは中国が履行している国際的な責任を示すものだ」と指摘した。「環球時報」が伝えた。
BBCは、「中国は2011年に初めて対外援助に関する白書を発表した。当時の白書によると、2009年末までの中国の対外援助総額（累計）は2562億9000万元であった。この金額に基づき計算すると、中国の2010−2012年の対外援助額は、それまでの60年間の3分の1以上になる」と計算した。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、「中国は以前、高額で知名度の高いインフラ整備に専念し、これらの援助は低所得者の日用品への援助ほど重要ではないと、外国の批判者から指摘されていた。最新の白書は、数百人の農家の専門家を東南アジアに派遣し養殖の技術を伝授した、アフリカの医師の研修のため医療チームを派遣したなど、国民生活の改善への協力を強調している。中国はまた、8億元以上の医療機器と医薬品を提供した」と伝えた。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、「援助が広範になっているが、白書は中国が依然として開発途上国であることを強調した。専門家は、低所得国の経済発展の支援の他に、中国の対外援助は地政学に影響を及ぼしていると指摘した。中国の特色ある援助は、西側諸国の民主促進を目的とする援助とのバランス化を実現する。中国の対外援助は付加的な政治条件を設定しておらず、貧困減少と国民生活の改善を中心としている」と指摘した。
グローブ・アンド・メールは、「中国の対外援助は、中国の夢と世界を一つに結びつける。新たな白書は、国民生活の改善への協力、経済・社会の発展の促進という二つのテーマを強調した」と伝えた。
中国商務部国際貿易経済合作研究院研究員の梅新育氏は10日、環球時報の記者に対して、「対外援助には開放的な心を持つ必要があり、具体的な形式・方法を絶えず更新しなければならない。中国は対外援助の効果を高めなければならないが、ウジェニー・グランデ（フランスの文豪、バルザックの作品。主人公は吝嗇家）のような発想で中国の対外援助を制限してはならない。中国は西側の意向と基準に基づく資金援助の分配を決して受け入れることができないが、これは中国が自らの基準と判断により友好国と貿易パートナーに適度な援助を提供することを望まないというわけではない。一部の国はかつて中国から多くの援助を受けたが、その後中国との関係が悪化し、多くの中国人を憤らせた。しかし中国人は憤った後に、当時目指していた戦略的な目標が実現されたかを判断する必要がある。全体的に見て、中国の援助は価値あるものだった。中国の多くの援助を受けた一部の国は現在、中国に経済・貿易面で厳しい要求を突きつけており、現地の中国企業に対してはなおさらだ。一部の主張は、世界の経済・貿易ルール、中国企業の許容力を大幅に上回っている。しかしこのような経済のもつれを政治レベルまで押し上げる必要はなく、冷静に処理し、市場の変動により理解してもらうべきだ」と指摘した。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2014年7月11日
 |
|
 |
コメント数:0最新コメント
一覧同コラムの最新記事
