安倍首相は2012年末、再任前に「使命を果たす決意」と述べた。この「使命」はすでに明らかにされており、ウォール・ストリート・ジャーナルに「アジアで最も危険な人物」と称された。
中国挑発は日本の右翼の手段であり、「中国の脅威」は何とも曖昧な口実だ。中日首脳会談の問題で困ったふりをするのも、同じく賢明とは言いがたい詐術だ。しかし安倍首相を始めとする日本の右翼勢力は芝居が巧みで、この「蠱惑の術」の威力は侮れない。
日本は中国侵略の戦場の圧力をそらし、国内経済・資源の危機を転嫁するため、1941年に真珠湾奇襲により、多くの国を太平洋戦争の渦に巻き込んだ。現在のアジア太平洋は、日一日と発展し希望に満ちているが、危機が潜む地域でもある。安倍首相の一連の行為、例えば靖国参拝、慰安婦の歴史歪曲、特定秘密保護法の強行採決、集団的自衛権の解禁は、過去の歴史もしくは日本の内政、せいぜい日本と中韓の間のことに過ぎないとする人もいる。しかし73年前のように危機が突然降りかかったら、誰が関係ないふりをして無事でいられるだろうか。アジア太平洋、世界の平和と安寧は、中韓両国だけの問題ではない。
「非誠勿擾」は中国で今流行りの流行語だ。これは世の人々に対して、中日首脳会談だけではなく、「蠱惑の術」に十分警戒するよう促している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月14日