菅義偉官房長官はこのほど、中日首脳会談の話題に触れ、ある条件を満たさなければ首脳会談を開かないというやり方はおかしいと発言した。これはつまり、中日の首脳は「無条件」で会談すべきという意味だ。中国外交部は11日、「非誠勿擾」(誠意がなければ邪魔をするな、冷やかしご免。映画やお見合い番組のタイトルとして有名)とコメントした。
安倍政権は会談を高々と呼びかけ、どうしようもなく困り果てた表情を作っているが、裏では躍起になって対話の雰囲気、相手国の利益を損ねようとしている。その言行は一致しておらず、誠意がなく、拒絶されても自業自得だ。
安倍政権による首脳会談呼びかけという「困ったふり」は、自らを無辜の被害者として印象付け、中日関係の急激な悪化の責任を中国に押し付けようとするものだ。この問題を移し替え責任を転嫁する手法は安倍政権の十八番で、安倍首相らの言行を知る人ならばこれに驚くことはない。
スペイン語サイトはこのほど、「龍の前で火遊びする日本」と題する記事を掲載した。執筆者は、日本政府が中国を挑発し続けていることについて、興味深い観点を示した。日本は「歴史的に最も深刻な経済危機」を迎えているが、日本政府は他民族との文化的な隔たりや非理性的な憎しみを掘り出し、国内で偏狭なナショナリズムを煽り、国民の国内社会・経済問題に対する不満と注目をそらそうとしているというのだ。
安倍首相にとって、「中国脅威論」の利用価値はそれだけに留まらない。安倍首相は就任以来「歴史修正主義」に取り組み、河野談話、村山談話を脅かし、硫黄島やミャンマーで戦死した日本侵略軍に祈りを捧げ、右翼の道を狂奔している。先ほどは解釈改憲による集団的自衛権の解禁により、日本を軍事大国にし、危険な道を歩ませるための門を開いた。