中国の軍事情報を集める日本の研究所はこのほど、「中国海軍の新型原子力潜水艦と基地」と題する署名入りの文書を発表した。同研究所はその中で、中国人民解放軍は山東省青島の沙子口、海南省の亜龍湾、遼寧省大連の小平島の3カ所に、新設もしくは新型原子力潜水艦のために改築した基地を持つとした。同文書の内容は下記の通り。
青島・海南・大連
小平島は中国の最も古い原子力潜水艦基地だ。潜水艦は出港後、迅速に外遼東湾の海域に入れる。黄海北部の外遼東湾の海域は、弾道ミサイル原子力潜水艦が隠れやすく、多くの場所から弾道ミサイルを発射できる。この海域には外国籍の船舶は入りにくく、弾道ミサイル原子力潜水艦が出入りしやすい要となる場所だ。
弾道ミサイル、ニューヨークを射程範囲内に
中国は同海域の海底に、偵察目的のソナーを集中的に配置している。
中国が外遼東湾からJL-2潜水艦発射弾道ミサイルを発射した場合、その射程距離はニューヨーク、ワシントン、フロリダ州を含む東海岸に達する。三亜付近の海域から発射した場合は、米国西海岸までしか届かない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年8月5日