米国は自由貿易を声高に主張し、中国が購入した巨額の米国債がもたらす利益を享受しておきながら、中国の対米貿易黒字や人民元レートについては不満を漏らし、中国の在米投資に障害を設けている。米国は、テロ対策の国際協力を呼びかける一方で、中国に対してはテロ対策問題でダブルスタンダードを突きつけている。
米国が発動したイラク・アフガニスタンの戦争について、中国は反対の立場をとっている。これらの戦争で残された問題は、解決した問題よりもはるかに多く、中国はこれらの国で投資する上で、大きなリスクを背負った。しかし、投資は両国の安定に役立ち、中米両国にも利益をもたらした。東南アジアでは、中国は善隣友好とFTAの実現を推進し、タイとカンボジアの国境紛争解決などを支援してきた。長きにわたり、中国は米国の前を走っていたのだ。米国が最近になって始めた「リバランス」、「アジア回帰」こそ「ただ乗り」だ。米国は当該地域における主役の座につこうとし、議題を設置し、南中国海を撹乱し、地域協力と一体化に悪影響を与えた。
過去30年間にわたり、中国と世界(米国を含む)の関係は、本質的には互恵・協力・ウィンウィンの関係であった。誰がただ乗りしたなどという問題は存在しないはずだ。中国の発展は世界と切り離せず、自国だけでなく世界にも利益をもたらす。中国は世界に深く溶け込んでおり、世界に大きな影響を与えている。オバマ氏の「中国はフリーライダー」という言葉の裏には、米国の傲慢さと横柄さ、「米国だけは特別」という優越感がにじみ出ている。オバマ氏は最近「ロシアは何も製造できない国」と語ったが、これも同じだ。米国はそろそろ他国を尊重することを学び、中国の発展に順応するべきだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年8月13日
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